【第509回 例会のお知らせ】
日 時:2023年5月27日(土)14〜16時
会 場:東京日仏学院 205号室
報告者:フランソワ・ルーセル(大東文化大学、学会員)
演 題:「リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京:なぜ、海外フランス人学校は必要なのか?」
概 要:
外国人学校は、2国間の関係のあり方を反映する貴重な存在でありながらも、国際関係の歴史の中では見過ごされることが多かった。遅くとも1689年創設のコレージュ・ドゥ・ベルリンまで歴史をさかのぼることができる海外のフランス(人)学校も、例外ではない。日本では「リセ・フランコジャポネ」(現「東京国際フランス学園」)は、1967年に東京に設立された。しかし東京には以前から、フランスの学校が既に存在していた。低学年には「クール・サンルイ」、小3〜高2までは「エコール・フランセーズ」という名の学校だ。それにもかかわらず、新しく学校を作ることにした理由は何だったのか。その理由をもとに、どのような決断をしたのか。そして最終的に、元々の動機に沿った結果が得られたのか。フランス外交史料館で収集した資料を基に、この問いに答える。