Société d'histoire des relations nippo-françaises

【第502回 研究会】
日 時:2021年10月23日(土)14時〜16時(オンラインでの開催)
報告者:趙 怡(関西学院大学経済学部)
演 題:金子光晴・森三千代の二人旅:それぞれの上海とパリ
概要:
 詩人金子光晴(1895−1975)が「不貞」した妻を連れて上海、南洋を経てフランスへ放浪した物語は、彼が晩年書いた自伝三部作を通して広く知られており、いまも『どくろ杯』や『ねむれ巴里』を愛読した人は少なくないだろう。ところで二人旅の詳細と関連作品についての考察が案外少ない。実際には夫婦が共に旅行当初から生涯を通して己の海外体験を咀嚼し、作品化を繰り返したのである。すなわち東洋・西洋・南洋をまたぐ「トライアングル」の海外体験は、彼らの人生に大きな糧を与えただけでなく、常に同床異夢だった二人が、血の滲むよう格闘をしながら、それぞれの「異郷文学」を競作し続けた。今回は、上海とパリに焦点を絞り、金子夫婦の海外生活の実態、異なる感受、ならびにそれぞれの上海像とパリ像について報告させていただく。

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